2016年11月13日日曜日

Enterprise GuideのMap Chartの例

SAS Enterprise Guideでマップチャートを使った例をメモしておきます。資料を探すと海外のネタがいくつか転がっていますが、今回は埼玉県のマップを描きます。さて、ここで迷ったのが日本の地図のデータをどこから取ってくるかです。東京都のデータなら、NLSのライブラリMAPSの下にあります。東京以外のデータも描きたいということで、別なところから地図のデータを探して取ってきます。地図データの検索キーワードは"地図 シェープファイル”で手繰ります。以下、マップを描く手順です。
  1. 全国市区町村界データをesriジャパンから取ってくる
  2. PROC MAPIMPORTでシェイプを読み込んでデータセットにする
  3. データセットから埼玉県だけを抽出
  4. エリア毎の濃淡をつけるために乱数で変数を作る
  5. マップチャートで描く
出力はこんなイメージです。



最初にesriジャパンのWebサイトを検索して、全国市区町村界データをダウンロードします。ダウンロードしたら、ZIPファイルを展開してc:\tempの下に置きます。

次にコードタスクで、ダウンロードしたシェイプのデータを読み取ります。埼玉県だけの情報に絞って、乱数で適当な変数を作ります。この変数はマップチャートのタスクで集計します。

データセット選択して、タスク>グラフ>マップチャートを選択します。2D塗り分け地図を選びます。因みに、シェープデータだけで「空白の地図を作成」することができます。シェープデータの中味を確認するときに使ってください。


データの役割を下の図のように設定します。ID変数役割で間違った変数を指定すると、思わぬ方向に線が引かれることがあります。そのときには、ID変数を疑ってください。


変数RANDOMを集計するので、「グラフに使用する統計量」に合計を指定します。それと凡例の箇所もチェックしてください。


プロセスフローは以下のようになるはずです。

シェイプファイルですが、様々なフォーマットで色んなところから提供されています。メッシュ上に区切った形状のものや、海岸線、避難地域など国交省のネタがあることを知りました。シェイプファイルについて、私が参照したリンクはコチラです。

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