なぜSRXを作ったのか?
SAS Enterprise Guideは、ポイント&クリックで簡単にデータを加工、分析できる便利なツールです。しかし、コードタスクで記述したプログラムをまとめて検索、置換する機能がありません。また、一般的な検索と置換のツールは、修整範囲の調査とエビデンスを残すという機能が不足しています。EGプログラム資産を漏れなく調査し、修整を行ったエビデンスを残すために、SRXを開発しました。
SASバージョンアップにおいて面倒なのが、書き換える部分を探しながら置換のパターンを定義する作業です。私はこれまでUNIX上にコードを落として、grep(1)でパターンを洗い出しては、置換のパターンを作っています。SRXは、検索して置換のパターンを作る作業、エビデンスを残す作業を連続して行えるようにしています。
SRXの機能
SRXの機能を以下に列挙します。
- EGPに含まれるコードタスクの文字列を検索、置換
- 複数の.EGP, .SASを指定
- 正規表現を使って、コードタスク中の文字列を検索、置換
- 検索した結果をExcelファイルに出力
- 置換した結果をExcelファイルに出力
- コードタスクを確認しながら正規表現を定義
- 置換した結果をDF.EXEで事前に確認
操作手順を図示して説明します。
プロジェクトファイル又は.SASのファイルをドロップで指定します。 |
コードを抽出し、置換したい部分を右クリックメニューで正規表現のタブにコピーします。 |
正規表現タブで、パターンを編集します。 |
マッチングタブで置換した部分を確認します。 |
DF.EXEでコード全体を比較します。 |
今の時点では、SRXをVectorに登録しません。広いニーズがあるツールではないので、自分の仕事にだけ使う予定です。
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